2024.12.28
Ferrolのパラドールにチェックイン。
チェックイン時レセプションのおじさまに荷物を発送できそうな場所を聞くも、かなり心もとない感じ。
でも宅配便のピックアップができる商店がいくつかあるから、そこからなら発送できるんじゃないかな?
ということだったので、Google Mapsでそのサービスのある店を検索、行ってみることに。
最初に行ったタバコ屋では完全に断られ。
二店舗目のタバコ屋の方々も最初は「箱もないんでしょ? じゃあ無理よ。それに送り状印刷してきてくれないと」とにべもない感じだったんですが、 「私は旅行者で、明日からカミーノ歩くんです・・・印刷が必要ですか・・・」と言ったところ、急に親身になってくれて、ダンボール箱を用意→箱詰め→SEUR(宅配業者)の登録・送り状印刷と、3人がかりでやってくれました。゚(゚இωஇ゚)゚。
もう閉店の時間も過ぎていたのに、本当に本当にありがたかった。゚(゚இωஇ゚)゚。
優しい人たちのおかげで、日本から持ってきた大量のおやつや正月飾りなど、無事に娘に送ることができました。
重たかったからフェロールで発送できなかったら捨てていたかもしれません💦
日本から送ると2万円くらいするであろう送料が、1800円くらいで済みました。よかった・・・。
タバコ屋さんには、娘の荷物からキットカットを差し上げました。
あげたのに「これは娘さんのでしょ!」と荷物に詰めようとするのを、何度も取り出して渡した(;^ω^)
白いんげん豆、じゃがいも、大根葉、チョリソや豚肉などが入った、温まるスープ。
しかし量が多いよね。この一皿目だけでおなかがはち切れそうになってしまったというのに、、
スライスした牛肉で生ハムとチーズを挟んで揚げてある。美味しくないはずがない!!
せっかくだからガリシアのものが食べたくて、ついこれにしたんだけど・・・重かった(;^ω^)
ポストレも勧められたけど、絶対にこれ以上おなかに入らなかったので、コーヒーだけにしておきました。
このお店はカマレロも感じよかったし、とってもおすすめです!
Gastrobar Nuá
C. de La Coruña, 6
NUA – laKarta
(HPには載ってないけど、menúがある。肝心の値段を忘れてしまったけど、、20ユーロくらいだったと思います)
さあ、ここから観光です!!
観光案内所が開いていたら、必ず立ち寄った方がいいです。
明日からカミーノを歩くから、今日しか時間がないということを話したら、今日行くべきところを全部教えてくれました。
どの教会で今晩ミサがあるか、などもここで確認。
そして、ここで記念すべきクレデンシャルへの初のスタンプを押してもらいました!
日本のカミーノ友の会で発行してもらったクレデンシャルだったので、「なにこれ見たことない!今まで見た中で一番素敵なクレデンシャル!」 と珍しがられました。
教えてもらった観光情報をもとに、街歩きです。
まずはBarrio Canido(カニード地区)へ。
このカニード地区はRuta de las Meninas とも言われ、スペインの誇るベラスケスの最高傑作、Las Meninas ラス・メニーナスにインスピレーションを得た壁画がいたるところにあります。
知らないとおもしろくないので、一応Las Meninasをちょこっと紹介。
言わずと知れた、ベラスケスの最高傑作。というか、プラド美術館全体で見ても最高の作品でしょう。
少し離れたところから観ると、この空間に取り込まれてしまいそうになります。
ここにはたくさんの人物が描かれていますが、手前から。
・手前右、犬をふんづけているのは、道化師。
・その隣、黒のドレスを着ているのは、小人。この2人は王家の人々を楽しませるために雇われています。
・その隣、2人の女官がいて、その真ん中にマルガリータ王女がいます。
・画面左、黒い服を着てキャンバスに向かっているのが、ベラスケス。
・右手少しだけ後方にいる2人は宮廷使用人。
・いちばん向こうのドアのところに立っている人物は、王室配室長。
でも、ここで見落としてはいけないのが、ドアの左横に描かれた鏡。
ここにはフェリペ4世夫妻が映っています。
ということは、ベラスケスはこの絵の中で、国王夫妻の肖像画を描いているんだということになります。
この絵の鑑賞者は、つまり、国王夫妻と同じ位置にいると言えます。計算され尽くした構図です。
また、ベラスケスの服装に注目。
胸には十字のマークが入っていますが、これは「サンティアゴ騎士団」の紋章です。
この作品を完成したのは、1656年。ベラスケスがサンティアゴ騎士団の称号を得たのは、1658年。
なんと、彼はフェリペ4世の許しを得て、完成していた作品の自分の胸に、数年後に紋章を描き加えたんだそうです!!
この頃の画家のステータスは低かったそうで、ベラスケスはこの作品の中で
「画家の仕事は、ただの手作業ではなく、頭を使う崇高な職業だ」ということを訴えているかのようです。
王室財産目録には、この絵の題名は“家族”とだけ記されているそうで、なぜ“Las Meninas(女官たち)”の題名になったかはわかりません。
*あまりの奥行きの深さに、あるベラスケス研究家は「絵がない!!」と言ったそうです。自分が絵の中に入り込んでしまったかのような感覚になったんでしょう。
*ピカソが14,5歳のときにこの絵を見て感動の涙を流したと言われています。
*Las Meninasは2,000億円の価値があるそうです!!ベラスケスの絵画は小さいものでも100億円の価値があるとか・・・。
・・・ハッ!!(º ロ º๑)
ちょこっと紹介するつもりが、長くなりました💦
スペインに住んでいた頃、アートマニアだったもんで・・・つい・・・昔の自分のブログからまとめましたm(__)m
こんな感じで、カニード地区は壁画を見ながらブラブラしました。
特に観光的には何もない場所なのですが、他にも壁画の写真を撮る観光客が何組かいました。
一度荷物を置きにパラドールに戻りました。
そろそろ巡礼者の案内所が開く頃なので、港方面に向かいます。
坂を下り、海の近くまで来ました。
ここで左を見ると、
このすぐ脇に、巡礼者のための案内所があります。
特に聞きたいことはないけれど、やはり寄っておくべきでしょう。
ここでもクレデンシャルにスタンプを押してもらいました。
そして、気になっていた質問を。
「巡礼者はどれくらいいますか?」
案内所のおばさんは、 「いるわよ! 少ないけどいるから!」 と。
うむ・・・いるにはいるんだな。
きっとわたしが見かけていないだけで、明日から巡礼に出発する人がFerrolにいるのであろう・・・。
釈然としないながらもお礼を言って、観光に戻ります。
さて。Ferrolは古くから海軍基地のある港町。
わたしは船も軍事も全く興味ないけれど、せっかくなので博物館に行ってみることにしました。
海軍の博物館はここに2つあります。
Museo Naval(海軍博物館)と、Museo de la Construcción Naval(造船博物館)
海軍博物館の方はもう閉まっていたので、全く興味ないけど造船を学んでみます(`・ω・´)ゞ
1810年に沈没し、1970年代~80年代にスペイン海軍によって回収されたフリゲート艦Santa María Magdalenaの残骸の展示が充実していました。1773年に造船され、1810年11月、Viveiroの河口で嵐によって難破。約800人の死者を出し、ガリシア史上最大の難破船となったのだそう。
他にも、造船に関する膨大な展示がありました。
もっともっとたくさん面白い展示があったのですが、長くなってしまうのでこのへんに。
入場料2ユーロでこんなに楽しめて得した気分です。
スペインの博物館はどこも充実しているし、その分野の素人が見ても楽しめるような工夫がされています。
昔「種子博物館」とか「鳥類博物館」みたいなところも行ったけど、どこも素晴らしかった記憶しかない。
そろそろミサの時間なので、先ほど少し立ち寄った教会へ向かいます。
スペインのミサの聖体拝領で気になるのは、参列しているのに拝領しない人の多さ。
このミサでも隣に座った男性が行かないので、わたしが席を離れている間荷物を見ていてもらいましたw
後から「今日ミサって知らないで来たんだよ」と話しかけられて、ミサの後にコンサートがあることが判明。
先ほど練習していた人たちは、このミニコンサートのリハーサル中だったんですね。
せっかくなので、コンサートを聴くことにしました。
プロのオペラ歌手も登場して、素晴らしい演奏でした。
アンコールはAve Verum Corpus、大好きな一曲をこんな場所で巡礼前日に聴けるなんて。゚(゚இωஇ゚)゚。
祝福された気持ち。神様はなんて私を愛してくれているのだろう。゚(゚இωஇ゚)゚。って本気で思いました。
ベレンとはキリスト生誕の場面を表すもので、クリスマスシーズン(1月6日まで)は、教会や市庁舎や広場などいろいろな場所で飾られています。
この時期のスペインではベレンの鑑賞も大きな楽しみのひとつです。
今日やりたかったことはこれですべて終わりました。
あとは夜の街を散歩します。
ランチが重すぎて、夜になってもお腹がいっぱいという・・・
今日は久しぶりのスペインの食事の量に驚きました。そうよ、スペインでわたしは太ったんだったわ・・・。
帰国翌日からほぼ休みなしで働いていて、、早く記録しないとカミーノのことを忘れてしまいそうです(;´・ω・)
続きは気長にお待ちくださいm(__)m
読んでくださり、ありがとうございます!!!