2025.4.30
Caldas de Reis → Padrón
19.3km

そういえば、 今回のカミーノでも一度も雨に降られていません。
春の気持ちのよい気候の中、 暑くもなく寒くもなく(夜はちょっと寒い) 快適に歩いています。
今回もかなりの重さになるものの、 ポンチョとシューズカバーを持参していますが、 今日はさすがに使うことになるかもしれない・・・と思いながらの出発です。

昨日の散策の時に、 ここを通って出発しようと決めたので。

アルベルゲからちょっと回り道をしてここから出発しました。
スペインにある古い橋は、 本当に古い。 この橋のように中世の頃から存在しているものもいくらでもある。
もちろん補修はされているんだけど、 「この橋の上をこれまで一体どれほどの人が通っていったのか」 と考える。
巡礼の目的は時代によってどんどん変化しているのだろうと思いますが、 徒歩で聖地を目指すことは変わってない。
昔の人はこんないい靴履いていなかったんだよな・・・とか、 携帯ないとかまじむり。とか、 こんなに楽しいばかりの巡礼をできていることに感謝してしまいます。

昔むかしは、 犯罪者が巡礼することで免罪になったりもしたそうで。
こういうこと調べたら楽しいだろうな~と思うけど、 そんな時間のない現役世代(´・ω・)
そのうち時間ができたら、 もっともっとカミーノのことを調べたいものです。

橋のすぐ近くにある Fonte termal das Burgas

この町も素敵だったなー、 またここに来られますように、 と願いながら、 町を後にします。

Caldasを出てすぐの景色。

今日は雨が降るかもしれない。
天気予報のサイトを見て、ちょっとだけ心配はしているものの、 雨用ギアはちゃんとすぐに出せるところに格納してあります。 降ったら降ったで、 ポンチョを羽織るのみ(`・ω・´)

景色が良くて、 ついつい立ち止まってしまう。


ここで暮らしている人たちを羨ましく思ったり、 いやいやよその芝生が青く見えるだけだよと思ったり。
置かれた場所で咲くことだよ! 実直に生きるんだわたし! と思ったりする。

牛の放牧を横目に歩きます。

今日の歩きながらのフルーツは、いちご。

昨日アルベルゲ近くのフルーツ屋さん(八百屋じゃなくてフルーツを主に扱っている店がある) で買ったのです。
スペインのいちごは固いのでw 問題なく持ち歩けます。

また放牧。

小さかったちゃばとスペイン国内を車で旅行した時のことを思い出します。
ちゃばは動物が大好きなので、 放牧を見ると(っていうか高速から見える景色の大半はなんらかの動物が放牧されてるw) 「もーもー!!!!!」 と言って喜んだものです。 たとえそれが豚でも「もーもー!!!!!」でした。笑

あの教会は開いていそうだな! と思ったけど、 閉まってた。

小さい町の教会にしては鐘楼が立派。 中を見てみたかったなぁ。

このあたりで休憩にします。

このカフェはすごく混み合っていて、 コーヒー一杯買うのに20分も並びました(;´∀`)
4月でこの混雑ということは、 夏の最盛期にはどうなってしまうのでしょうか。
ポルトガル人の道人気はすごいものがあるな・・・。

まさにその列に並ぼうとしたとき、 O Porriño で二段ベッドを共にしたManuelと再会!
えーーーーー!!! どこにいたのー!? 元気だった!? って、 両頬beso、 旧友と数十年振りに再会したかのような感動的シーンを繰り広げました\(^o^)/

体調はどう? 足に何か問題はない? 腰はどう?
と、 Manuel に矢継ぎ早に質問されましたが、 Todo bien! (*^^*)
何も問題ないなんて、 すごい! とびっくりされました。

つい目が欲しくなってしまったナポリターナ。

Manuelと一緒に席に座り、しばらく子どもの教育について話す。
留学に興味のある15歳の子どもがいるManuel、 ちゃばの留学団体のことをシェアして、 やっぱり行くべきだよねと話しました。
ちゃばが今いる地方都市のことも話して、 すごくいい場所だったねと言ってもらえた。 わたしもそう思う。
ちなみに Manuel とかなり深く話ができるのは、 以前スペインの貿易会社で働いていたことがあり、 スペイン語も英語もかなり話せるからです。

彼はcafé soloをきゅっと飲み、 「これから雨が降るよ、 早ければ昼前に」 と言い残して先に出発しました。

・・・そういえば雲が低い。
もう間違いなくちゃんと装備されてはいるものの、 念のため雨用ギアをチェックしました。

今日は森の割合が高い。

おーーー! 雨に備えてる人がいたー!


バックパックにカバー、大事です。持ち物全部濡れちゃったら困るもの。
だけどわたしには持論があり、バックパックカバーは持っていない。
雨が降ったらすっぽり被れるポンチョを羽織るのです。

バックパックカバーって、 たしかにカバーしてくれてるけど、 背中の無防備なところから濡れてしまうじゃない?
それならばすべてを覆いかぶせるポンチョでしょ!(`・ω・´)

なんて素敵な景色なの! と撮った写真ですが、 こう見るとそうでもない・・・

わたしの撮影技術の問題でしょう(´・ω・)
なかなかカミーノのすばらしさを伝えられないのがもどかしいです(´・ω・)

ここもぜひとも中を見たい! と思ったけど閉まっていました。

教会の裏手にまわってみたら、 やっぱり素敵。

と、集落を歩いていたら、 ベンチに座って休憩していたManuel にばったり会った!
「ちょ・・・ちょっと待って。 Ryoko はもしかして、 歩くのすごく速いの? でなきゃおかしいよね? え・・・なんかスポーツとかやってるの?」 と言われたww

スポーツはやってない。 若い頃はやっていたが。
Manuel をめっちゃ驚かせてしまいました。笑
そしてベンチで休憩していた Manuel にまた後でねー! と、当然この先も会えるだろうと期待して歩き始めます。

カミーノ沿いの雑草を刈っている人と遭遇。

快適カミーノはこうしてたくさんの人が道を整えてくれているから。
前を歩いていた人も、 わたしも、 お礼を言って通り過ぎました。

もうほんと、 こういう道ならいくらでも歩ける。

すごい古そうだけど、 ちゃんと残っているオレオ。

もちろん閉まっていた Pontedesures の教会。

もうパドロンは近い。 ヤコブ様を見かけて撮影。

川を渡る。

終盤、 カミーノは川沿いをいきます。

ええ!!! 残り27kmしかないの!?

巡礼者あるあるだと思いますが・・・
残り少なくなってくると、その事実に向き合えない(´・ω・)
まだまだ歩いていたい。
まだまだモホンを探して、その指し示す道を歩いていたい。

え・・・
あと1日しか歩けないんだ・・・
(当然わかってはいたけど)
カミーノを終えたらマドリッドに行って、 その後は離婚を強要してくる夫と相対しなくてはいけないんだ・・・

モホンの 「サンティアゴまであと〇キロ」という表示はあまり気にしていなかったけど、 ここにきて 「現実を見なくてはいけない」 という現実に打ちのめされました(T_T)

町に入ったら観光案内所があったので、 寄ってしまいます。

ここでは見どころを聞いて、 パドロンの巡礼証明書はどこでもらえるの? という確認もして、 みっちり観光場所を教えてもらいました。
「どこから来たの? もしかしてハポン?」 と聞かれたので、 びっくり!
なんでわかったんですか!? と聞いたら、 「日本語の観光案内があるから、 そうだといいなと思って」 とのこと。
ウソみたいですが、 日本語の解説がありました。

韓国のカミーノ人気で、 カミーノを歩いている東洋人はほぼ100%韓国人という昨今、 日本語にお目にかかれるとは(T_T)
わーーーー!! 日本語で書かれているなんて! ありがとう!!! と、 観光案内所の同年代の女性に丁重にお礼を言いました。

町の真ん中にある十字架。

この教会はとっても素敵そう。 あとでオープンするかもしれないからまた来てみます。

本日の宿はアパートメント。
明日はサンティアゴに着いて、 夜には夜行バスでマドリッドに向かうのです(T_T)
その前に落ち着いて身の回りを整えたいと思い、アパートメントにしました。

滞在記に続きます。