2018.7.30
Logroño → Najera
距離 28.27km

今日はまた長距離を歩きます。
1日休んで体力回復したものの、一度休むことを覚えてしまうと、、カミーノに復帰するのが怖くもある(;´・ω・)

神父様たちと待ち合わせをして、6時に出発! 今日はFather Junも一緒に歩きます。
6時は完全にまだ暗いです。

少し歩いただけで一休みするちゃば。

7時頃、日が昇ってきました。
なんとも言えない色に包まれる、この時間は満ち足りた気持ちになる。

ログローニョを出てしばらく行くと、公園みたいな場所を歩きます。

Father Junがナッツをリスにやり…

ちゃばも直接あげることができました!

かわいい。

この公園の中にある、通りかかったバルで朝食をとることに。

そこには白鳥がわさわさいました。

カミーノっぽくないけど、この朝食は良かったなぁ。

また歩き始めます。

ログローニョを出て2時間半。
大都会の余韻も消え、あたりはぶどう畑一色に。

さすがリオハ。

たまに自転車の巡礼者に抜かされる。
Buen camino! ブエンカミーノ! (よい巡礼を!)と声を掛け合います。

湖から30分ほど歩き、振り返ったところ。30分でけっこう進むものです。

通りかかった高速道路沿いのフェンスには小枝で作った十字架がたくさん。ちゃばも作りました。

Father Junが花を髪に飾ってくれてる。

黄色い矢印のとおり進みます。
矢印は路面に書かれていることもあるし、モホン(道しるべ)で示されていることもある。

村はすぐそこ!と思いきや、あの村は通過しませんでした。。
たまにこういうフェイクもあります。完全にぬか喜び。笑

途中りんごの木を見つけ、試食。

San Juan de Acreという12世紀に作られた巡礼者の救護院跡。
ここの見学をしている巡礼者もいましたが、私たちはそんな余裕ないので通り過ぎました💦

またまたリンゴの木。

この写真でちゃばの髪に花が飾られているのは、Junがつけてくれたもの。
先日まで一緒だったSunもよくちゃばに花を飾ってくれていました。みんな優しい~(*^^*)

Navarette ナバレッテの村に到着です!!
バルで水を調達。

Logroño からここまで、すでに12.24kmも歩いています。
でも好調でそれほど疲れを感じない。この感じなら、長距離ではあるけどこの先も余裕かも!
・・・なんて思ったのは間違いでした。この先カミーノで一番大変な目に遭うのです。。

教会に立ち寄る前に、、

この教会事務所で神父様たちは新しいクレデンシャルを発行してもらいます。

クレデンシャルには行った先(アルベルゲ、バル、教会など)にあるスタンプを押していきます。
アルベルゲだけで押す人もいますが、私たちは立ち寄った教会やバルなどでも押しているので、スタンプのスペースが無くなるのが早い。

クレデンシャルを発行してもらったら、教会に入ります。

主祭壇のこの豪華さ・・・!!

教会の壁に貼られていた、どこから来ましたか?的な世界地図。
Japónのところにちゃばが名前書きました。

Father Junに倣って撮った像。

Navaretteをあとにして、また歩き始めます。
ここから目的地のNajera ナヘラまでは16km…まだ半分も来ていません。

Navaretteからすぐのところにあった標識。

世界遺産のSan Millánの修道院、ここからたったの29kmなんですね。
車ならすぐなのにー!!歩きでは、ちょっと寄るなんてことできません。また行きたいな〜。

ここから先は、ひたすらぶどう畑の中を歩きます。

カミーノが畑を突っ切っています。

スペインらしい景色です。
The Wayの映画でここが使われていたんじゃないかな?

空に十字架!

ぶどう畑とむこうに見える教会。
最高の景色です。

後ろからハイスピードで歩く女の子が近付いてきました。

ブルガリア人のモニカ。

彼女は旅こそが人生という感じの人だった。常に旅しているみたい。こんど熊野古道に行きたいと言っていた。
熊野に行きたいと言う人はカミーノの巡礼者には多い。

わたしはスルギやドリアーナくらいしかカミーノで女子と話していなかったので、モニカとしばし弾丸女子トークを楽しみました。
(しばらく一緒に歩いたけど「この先ヤバそうだから、わたし先に行くわね!」とものすごいスピードで去って行った)

突如現れたこれは・・・!!

Bodega ボデガ(ワイナリー)のサインですが、行ったことのあるBodegaっぽい。このあたりだったのかなぁ。
車で来たときの記憶を辿っても、いまが歩きなので感覚がわからない。

このブログを書くときに調べたら、やはり昔見学に行ったことのあるボデガでした!
数え切れないほどのボデガがあるスペインで、こんな形で再訪することがあるなんて!
ここのワインは美味しいです。当時、樽で買おうとしていたくらい。笑

農作業するのかな?ってくらい、完全に畑の中を歩きます。

赤茶けた大地がスペイン! そしてどこまでもぶどう畑!!

こんな感じで、ずっと、ずーーーーっとぶどう畑。村もない。
あってもおかしくない出張バルもservicioもない。

いや、ひとつあったのですが、、セニョールが私たちの姿を見て「ノーモアノーモア」とか言いながら店じまいを始めた。
「いやいや、売るものあるじゃん、そこに。その水だけでも売ってよ!」と言ったんだけど、「次の村はすぐそこだから」と売ってくれませんでした。
その「次の村」こそが目的地のNajeraで、ここから4kmも先でした…。

アニスの花。花からアニスの良い香り。

まあともかく、最後の16km、持っている水はどんどん無くなるわけで…。
この水がなくなったら終わりだ…と、残り100mlほどの水を大切に大切に飲んでた。
ついにFather Seanの水が無くなり具合も悪そうだったので、Father Junが走ってどこかに水を調達に行くことに。
私たちは木陰で帰りを待ちました。

大きな袋にたくさんの飲み物を入れて戻ってきた姿を見て「彼は本物のスーパーマンだわ…」と思いました。
なんとAutovia(高速道路)を走って、ガソリンスタンドでスポーツドリンクと水を買ってきてくれたのです。

今日は初めてFather Junと歩きましたが、助けられてばかりでした。ちゃばから日本語を教わるフリをして、ちゃばにたくさんの英語を教えてもくれました。
何度も弱音を吐くちゃばを元気づけてくれて、ありがたかった!

隣人を愛しなさい、というのはこういうことだと思いました。
わたしも誰かのためにここまでがんばれるかな。いや、がんばれる自分になりたい。
こう思わせてくれたFather Junに心から感謝。