2024.12.30
Pontedeume → Betanzos
20.9km

全然備えていなかったので💦
めちゃくちゃアップダウンがきつい一日でした。
距離は昨日よりも10km短かったというのに・・・💦

朝食がついているはずだったオスタルですが、しばし待っても誰も来ない。
Cocina(キッチン、というより自由に使えるちょっと食べるスペース)があったんだけど、どこにも電気のスイッチがなくて(;^ω^)
戸棚にはパンもあったんだけどそれには手はつけず、暗がりの中冷蔵庫で発見したヨーグルトを一つ食べて出発です。

8:40、まだまだ暗いです。
昨夜ミサに来た教会の脇を通ります。

ポンテデウメを出てすぐ強烈な坂だというのは事前に知っていたのですが。
それはもう強烈でした。

出発して15分後。

ポンテデウメははるか下に。
こんなに登るとは思っていませんでした・・・。甘かった・・・。

登ってきて暑くなってしまったので、ここでバックパックを一度下ろし、ジャンパーを脱ぎました。

この空の色が美しくて。しばらく立ち止まりました。

日の出直後の光はすべてを美しくします。

写真では伝わらないと思いますが、、夢のような景色の中を歩きました。

太陽が大きい!!!!!

こんな一本道にもモホンがあるのが、なんかかわいい。

それにしても、なんということでしょうか。今日は快晴のようです・・・!

冬のガリシアは月の8割が雨だと思っていましたが。
マドリッドに住んでいた頃、何度かガリシアに来た時はいつも雨だったんですが。
昨日に引き続き今日も天気が良いなんて、なんというラッキーでしょう(*’▽’*)

カミーノは高速道路に沿っていたりする。

普段車の音なんてあまり気にならないけど、カミーノを歩いているときは

ゴーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

っていう車の音がすごく響くように感じる。

素晴らしい景色を楽しみながらも、幹線道路と離れることがあまりない、イギリス人の道。
これが現代のカミーノなんですね。
(フランス人の道ではあまりこう感じたことはなかったんですが)

そしてカミーノはゴルフ場も突っ切ったりする。ちゃんとモホンがあります。

高速道路とかはまだ仕方ないと思うけど、ゴルフ場はないんじゃないの!? と思います。
うーーーーん。

そして高速道路を渡る。(歩道橋ね)

たまに現れるこんな景色に癒されます。

湾に沿って歩いた昨日とは違い、今日は山の中を歩いています。
山と言っても、大した標高はありません。

写真だと見えにくいけど、前方に川が!

しばらく山の中を歩いてきたので、久しぶりに水面が見えてうれしい。

出発してから2時間弱。そろそろお目当てのバルに着く頃かな・・・

着いた~!!

ここに立ち寄るのを楽しみにしていたのです。
が、やってなかった・・・。
年末だし、巡礼者はわたし以外にいなさそうだし、当たり前ですね(;´・ω・)
夏はたくさんの巡礼者で賑わうバルなんだと思います。

ふいに現れた、Baxoi川にかかる中世の橋。

14世紀の橋だそうです。

この後、Miño ミーニョの町を通過したのですが、なんだか全然寄りたい感じではなくて。
探せばミーニョにバルもあったんだろうけど、なんとなく素通りしてしまいました。
そういえば写真すら撮っていなかった。
寄りたいと思っていたのになぁ・・・

カミーノあるある。突如大型歩道橋を渡らされる。笑

線路を渡る歩道橋でした。

歩道橋からの景色がよかったので、ここで一度バックパックをおろして立ったまま休憩しました。

ガリシア州は小さな集落が点在しており、それぞれに名前がついているため、フランス人の道のように村と村の間には何もない、というようなことがない。どちらかというと、日本に近い感じです。
フランス人の道だと、Los Arcosに着いた! とか、次のPuente la Reinaまではあと4kmだ! とか、村を目指すものですが、イギリス人の道ではそういう感覚にはならない。
出発した町、到着する町、の名前しか覚えていません。集落がたくさんありすぎて、覚える気にもならないというか・・・。
これがガリシア州ですね。

だけど、ここだけは覚えていました。

A Ponte do Porco の集落に、この石碑がありました。
豚みたいに見えるけど、イノシシらしい。
昨日のポンテデウメの塔のアンドラーデ家のシンボルがイノシシなんだって。

しばらく行くと、

Ponte Medieval Do Lambre またしても中世の橋が。

アンドラーデ家が建設を命じたという14世紀の橋。

ふいにこんなに歴史のある橋を通ることができる、これもカミーノの楽しみのひとつ。

しばらく行くと、本日初めてのバル発見!
出発から14km、やっと座って休憩です。

「チュロスあります」と書いてあったから、つい注文。
これで2ユーロ。安い~♡ スペイン大好き♡

座ってコーヒーを飲むことの大切さをかみしめる。
ちょいちょい立ったまま休憩したりするけど、Cafe con Lecheに勝るものはない٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

元気になって、歩き始めてしばらく行くと、

なんか気になるものがあったから近寄ってみたら、Selloだった!!!

Iglesia de San Pantaleón de las Viñas という教会がこの近くにあるんだけど、カミーノはそこを通っていない。
だから、カミーノ沿いに教会のSelloを置いてくれていて、セルフサービスで押してね、ということらしい。

今日はまだ先ほどのバルの1つだけだったスタンプ、ここで2つ目を押すことができました。

本当に、全く予測しないような場所でふいに現れる素晴らしい景色。

Gas という集落にあった水くみ場。

教会が見えてきた。

イギリス人の道って、基本南下するので、太陽がいつも前にある。
この日はまぶしすぎて、持ってきたけど使わないだろうな、と思っていたサングラスを使いました。
かわいくて入ってみたかった教会 Igrexa de San Martiño de Tiobre

12世紀頃の建築だそうです。
外観がすごく素敵だったので、敷地に入り扉を押したりしてみましたが(;’∀’)
中が見られないのは残念でした。

町が見えてきました!大きな鐘楼があるから、あれは絶対Betanzosに違いない!

見えてからが長い。(しつこい?)
でも、ここまで来ればもうあと少し。

Betanzos にだいぶ近づいたところで現れた、大きな教会。

その名も、Santuario de Nuestra Señora del Camino 「カミーノの聖母の聖域」

祭壇の真ん中にマリア様。名前の通り、ここは Nuestra Señora (聖母)の教会なんですね。

Selloがないかな~と探したけれど、誰もいなかったしSelloも見つけられませんでした。
でもここでしばし座り、祈りの時間を持ちました。

もちろんベレンもありました。

ラクダに乗っている3人がいるの、わかりますか? この3人が東方の三賢者です。
スペインでは、1月5日の東方の三賢者の祝日を、クリスマスよりも盛大に祝います。

三賢者は、キリストの生誕とともに現れた星に導かれて、らくだに乗って砂漠を越え、1月5日にキリストのもとへ訪れ、贈り物を渡し、神の子として崇めました。

三博士がキリストに贈り物をしたことにちなみ、スペインではこの日に(1月5日の夜~6日の朝) プレゼントを贈ります。クリスマスイブのようなものですね。
子供たちは、何日か前に三博士に「○○が欲しいです」とか「今年は勉強がんばりました」とか書いた手紙を出します。
もちろん実際は出さずに親が読むんですが・・・。

実は我が家のちゃばも、帰国して数年間は三賢者が家に来るのを楽しみに待っていました。
三賢者が乗ってくるラクダのために、窓辺に3つ水を用意したりもしていたんです(´艸`*)

というわけで、年末年始のカミーノって、実はとっても楽しいシーズンでもあるのです。

教会の前からベタンソスを望む。

さあ、ここからはあと少しです。
急坂をがんばって下ります。

ベタンソスに入るときにも橋を渡りました。美しい町!!

Porta da Ponte Vella をくぐって、町に入ります。

町に入ってからはだいぶ急坂を登ります。着いたと思ったのに最後辛い💦

本日のホテルに到着!

ちょ、ちょっと贅沢すぎた。カミーノっぽくない💦

昨日は地元の人たちがたくさんいる道を通ることが多かったけれど、今日は見渡す限り誰もいない道ばかりでした。
もう、わたし以外に巡礼者いないなって・・・
今日は完全に悟りました。笑

でも、誰もいなくても、美しい景色を見て感動を分かち合う相手がいなくても、すごく楽しい道中でした。

一つだけ反省点は、事前勉強が足りなかったこと。
アップダウンに気持ちの備えが足りなかった。笑
もちろんピレネーとかオ・セブレイロとか、そういう場所に比べたらなんてことないのですが、心構えが全然できてなくて(;^ω^)

昨日の30kmと、今日の20kmは、だいたい同じくらいのきつさだったなぁ・・・。

疲れてはいますが、ベタンソスは一番楽しみにしていた町。
張り切って観光に出かけますー!