2025.1.2
Sigüeiro → Santiago de Compostela
17.8km

ぼっちカミーノも、ついに最終日。
距離も短いし、とても気楽な気持ちですが、いつもより早く出発です。

シグエイロの町にいた人と記念撮影。

スペインの冬は本当に日が短い。というか、朝が暗い。
これで7:30💦
住んでいた頃、冬場にちゃばを保育園や幼稚園に送っていく時は真っ暗だったものです。

手前、あやしく光っているのはモバイルバッテリーについているライトです。

このモバイルバッテリー、容量が大きいすごいやつなんですが、ライトまでついていて一石二鳥。荷物が減らせました。
本当はモンベルのヘッドライトを持参しようと思っていたんだけど、けっこう重いですからね。

道、見えますか? 写真ではうっすら明るいけど、実際には真っ暗でした。

もう完全に闇の中を歩くという・・・
巡礼者の多い時期ならともかく、冬は女性一人で早朝出発はやめておいた方がいいですね(*‘ω‘ *)
もちろん私は危ない目に遭うことなく無事でしたが、なんとなく怖かったです。ぼっちだしね(*‘∀‘)

暗くて通り過ぎそうになった、イギリス人の道名物。

やっと明るくなってきて、カミーノはふいに森の中に入る。
Bosque Encantado 歓迎の森です。

Encantado 歓迎されている。サンティアゴももうすぐ!

森の中ですが、なんとなく近づいてきた雰囲気がある。高速が近くを通っているからかもしれませんが。

モホンももう残りわずかだろうなと思うと、さみしい気持ちです。

暗い中を出発したのには訳があります。
11時までにサンティアゴの巡礼事務所に到着すると、12時からのミサで祝福があるからです。
わたしのペースだと1時間に4km強なので、11時までに到着するには出発が遅いくらいでした。
なので、全行程ほぼ小走り💦💦

こういう景色ともそろそろお別れです。

本日初のバルみつけた!

コーヒー休憩はいつでも楽しい。

もうサンティアゴが目前です。
このバルは通勤途中かなという人が多かった。
この後サンティアゴまで、開いているバルはなかったのでここで休憩して正解でした。

おぉ! マツダではないか!!

このあたりからはもうずっと時計を気にしていました。
11時までに着けるかな、、と心配で心配で。

ついにサンティアゴの町に入りました!
むこうに見えている尖塔はサンティアゴのカテドラルです!!!!!

町に入って少し行くと、この修道院があります。 Convento de Santa Clara de Santiago de Compostela

時間がないとはいえ、ここには絶対に立ち寄りたくて。
イギリス人の道の途上だし、修道院のスイーツが大好きなわたしは素通りできません。

右側の扉でチャイムを押すと、中からシスターが答えてくれる。
木製の回転扉があり、それを回して商品の受け取り、支払いをします。

カラメルコーティングされたアーモンドを買います。瓶の大きさで値段が違う。

修道女は世間から隔絶された環境で生活するため、顔を見せることもしません。
現代でもこんな生活を送っている人たちのことを思い、普段の即物的な生活を反省する瞬間です💦


シスターに注文をして20ユーロ札で支払ったところ、5分くらい経ってもお釣りがもらえない。
・・・もしかしてお釣りというシステムはなく、寄付になるのだろうか・・・と、時計を睨みながら考えていたら、

「ごめんなさいね、お釣りが計算できなくて。わたしもうおばあちゃんだから」と、シスターが戻ってきました。
顔は見えずとも、優しい優しいお声で、 「日本からなんてずいぶん遠くから来たのね。 気を付けてね!」 と言ってくれて、とても和みました。ありがとうシスター♡

さあ、ここからはほぼ駆け足で向かわなくてはです!!

旧市街に入り、いよいよ大聖堂が近づいてくる。

急いでいるけど、つい撮影した教会。 ここ来たことある!

イギリス人の道からサンティアゴに入るのはルート的にとても素敵でした。
オブラロイド広場に入るときにトンネル状のCalle(通り)を通過。 いよいよカテドラル! と盛り上がる!!

カテドラル前のオブラロイド広場を通過したときには、ここについに戻ってきた! と、涙が出てきました。

でも、11時直前。
とりあえず巡礼事務所に駆け込みます。

着いた~! 巡礼事務所です! 着いた時間は10:57とギリギリでした。

巡礼事務所は元旦は閉まっているため、もしかしてわたしは今年に入ってからの巡礼者としてはかなり早い到着なんじゃない!? と期待していましたが。

2人先客がいました。

なんと、わたしの到着は64番目。
っていうか・・・、 あれ・・・?

わたしここまで5日間誰とも会わなかったんだけど・・・完全にぼっちカミーノだったんだけど・・・
イギリス人の道以外にはそんなに巡礼者いたんだなぁ・・・
やっぱり年末年始のイギリス人の道はマイナーすぎたか・・・笑

ということで、無事に11:00ちょうどに巡礼証明書と距離証明書をゲット。
(受付のことをレポートしたかったんだけど、時間がギリギリだったため写真ほぼなし。すみません)
受け付けてくれた方に、12時のミサで名前呼ばれますよね? 間に合いましたよね? と確認したところ、「間に合ってるわよ! 今は名前は呼ばれないけど、”ハポンからの巡礼者”って祝福してもらえるからね」とのこと。

名前じゃなくてもなんでもいい。
間に合ったことを神に感謝しました。
さあ、先ほど素通りしたオブラロイド広場に戻って、到着の喜びを存分に味わわねばヾ(≧▽≦)ノ

三脚を立てて撮ろうとしていたら、優しい人が撮影してくれました。

戻ってきたよーサンティアゴ!!!
実に13年振りです。
さすが聖地、わたしの記憶のままそこに存在してくれていました。

実はオブラロイド広場に着いたら号泣するんじゃないかと予測していたのですが、全然そういう感じではなかったな。
淡々と到着の喜びを噛みしめました。
辛いことを乗り越えて、ここに立つことができた。やったね!!!

12時からの大聖堂でのミサに出たいため、急いでオステルにチェックインします。
バックパックを背負ったままでは大聖堂に入れないのです。 昔はそんなことなかった。 近年セキュリティが厳しくなっているのでしょう。 わたしの所属教会でも、復活祭の日は警察が警備しているくらいです。

サンティアゴでの宿泊はここ。 Hospedaria San Martin Pinarioです。

この後のサンティアゴ滞在については別記事にします。
もうそれはそれは充実の滞在をしました。ここまで観光に貪欲な人はそうそういないだろうというほど。。笑