2018.7.22
Roncesvalles → Zubiri
距離 22.0km

一番恐怖だったピレネー越えを達成した翌日。早起きしてちゃばとフリースペースで朝食をとります。

ルルドで買った美味しいサラミを自ら切って食べる。だいぶワイルドになってきました。

今日はGalaadとSunと待ち合わせ、また4人で歩き始めました。

たっぷり楽しんだロンセスバジェスとお別れです。

矢印に導かれ、今日も歩きます。

2.56km歩くと、次の村 Burguete に到着。

この村はヘミングウェイがマス釣りのために滞在していたんだとか。

素敵な街並みです。

途中から一緒になった、韓国のスルギとスワム、道を間違えていたので叫んで呼び止めました。

戻ってきた2人。この小さい矢印、見落とすよね💦💦

ブルゲーテを通り過ぎ、さらに進みます。

羊に行く手を阻まれることも。

日本の都会で過ごしていると、ありえない光景。こんな日常のある世界にどっぷり浸れるカミーノは最高です。

今日は大勢で一緒に歩いています。楽しい!

ちゃば、人生初・牛にタッチ!

牛がかわいくてかわいくて。ちゃばじゃなくてもこの道は楽しい!

でもあまりに近いところを歩くのでさすがのちゃばも怖くなり、Sunに守られながら歩きます。

昨日で山は終わったはず…でしたが、わりと山道…。

登ったり、

下ったり。

途中こんなかわいい植え込みを見て楽しむ。沿道のみなさんの巡礼者へのエールみたいに感じる。

Espinal エスピナルに到着。

バルに寄り、ここで朝ごはんです。

Sunがおごってくれました💦

楽しい朝食の時間はあっという間に過ぎ、また歩き始めます。歩きに来ているくせに、えー?また歩くのー?なんて気持ちになってしまう。20kmを歩くというのは、やはり大変なことなんだなぁ。ここまで、まだ6.5kmしか歩いていません…。

それにしても、美しい。

気の良い人たちとこうして歩けること、一瞬一瞬いつも感謝しながらの道行きです。

こういう場所では休憩しなきゃね。素晴らしい景色。写真では伝えられないのが残念。

ピレネーは越えたんだったよね…?傾斜が…。

Sunから植物についていろいろ教えてもらっているちゃば。

疲れたちゃばを元気づけてくれるSun

彼は香港でカトリック中高の教師をしているので、ちゃばにいろんなことを教えてくれる。ちゃばもカトリックの学校に行っているので、気が合うというか、、すごく気を許せているようです。

Sunはいろんなことを教えてくれるだけではなく、疲れて歩きたくなくなったちゃばを励まし、その気にさせ、歩かせてくれる。2人っきりだったら歩けなかったかもしれない。カミーノでは神様が必要なものを用意してくれる、と言われていますが、それを実感。

途中、景色の良いバルで昼食です。わたしは疲れ過ぎて何も食べられず…。

けっこう過酷な道を行きます。

過酷な道に疲れたちゃばと、杖に掘り込みを入れるGalaad

この碑には、やましたしんごさんの名前が。

2002年、この地で64歳で亡くなったと書かれていました。カミーノで急に具合を悪くする人はわりといるのだそう。ご冥福をお祈りしました。

疲れて歩けなくなったちゃばを一旦座らせて、YouTubeでディズニー映画をみせてくれているSun

本当に、なんてありがたいの!!! ちゃば、わたしと2人だったらもう歩いていないと思う。

これを見てください・・・

SunはYouTubeを見せながらちゃばを歩かせることに成功💦この図はまさに、馬と人参・・・!!

騙し騙し歩くものの、疲れが最高潮のちゃば。

またまた休憩です。SunとGalaadが歌っています。素敵なハーモニーに癒される。

この2人、オリソンで初めて出会ったらしいけど、ハモれるくらいなかよし。いろんな出会いがあるカミーノです。

この後はわたしも疲れ切ってしまい、写真が一切ありませんでした(;^ω^)

次の写真はこれ。

スビリのアルベルゲに到着です!

この日は私営のアルベルゲを予約してありました。ちょっと割高なんだけど、泊まる場所が確保されているだけでも気持ちが楽になる。(公営アルベルゲは予約不可。着いた順にチェックインし、泊まれないこともあります)

このお部屋、ちゃばとわたし、2人のスペイン人セニョーレスで使ったため、全員ベッドの下段を使えました!疲れで上段に上るのがイヤなのです。

シャワー、洗濯などのデューティーが終わり、ほかのアルベルゲにチェックインしたみんなとバルで集合です。

彼らの話すフランス語は美しくて大好き。

フランス、韓国、香港、アメリカのみんなで。すごく楽しい、歩いたあとのこの時間。

スルギはすっごくちゃばのことを可愛がってくれて、ありがたい(*^-^*)

ここにこの人たちと一緒にいることは、数日前まで考えてもみなかったこと!出会いの素晴らしさを噛み締めています。

アメリカ人のJojoはわたしより3歳年下だけど、娘が20歳(!)になって巣立った寂しさのためにここに来たんだそう。それぞれのストーリーがあるんだな。

今日、Sunが「あなたはとても良い母親。ちゃばに必要な全てを教えている」と言ってくれて、涙が出ました。ちゃばに自信を持ってもらいたくてカミーノに来たはずが、実はわたし自身が自信喪失していたんだと気付きました。韓国人のスルギも翻訳アプリを使って「わたしはあなたのような母になりたい」と言ってくれました。子育てに行き詰まっていたわたしは本当に勇気づけられました…。なんてありがたい出会いなんだ!

そして…Jojoが足をいためたから明日はバスでパンプローナに行く、と話してくれて、ちゃばも明日バスに乗ることを決意しました。

何がなんでも歩く!という訳ではなく、その時その時で決断できる力をつけてもらいたかったので、これもちゃばの成長。明日はみんなと一緒に歩けないけど、パンプローナで会うことを約束しました。「カミーノの魔法」なんて信じていなかったけど、きっと神様が用意してくれていたこの時間。毎日がスペシャルです。

明日の朝もこのバルで待ち合わせをすることにして、それぞれのアルベルゲへ戻ります。

至福のとき(*^-^*)