年末年始にCamino Ingles カミーノ・イングレスを歩くにあたり、夏のフランス人の道のことは忘れたほうがいいと思い準備しています。
フランス人の道は、冬の閑散期でも、そこそこ巡礼者がいるルートです。
イギリス人の道は・・・歩いている間に他の巡礼者と出会えるのだろうか?レベルです💦

巡礼路上のバルが閉まっている、くらいなら何とでもなりますが、泊まるところだけは確保しておかないと不安です。

そんなわけで、今回は意に反して全行程の宿泊を予約しました。
ほんとは行き当たりばったりのカミーノが好きなわたしです。°(°´ω`°)°。

Ferrolのホテル

Parador de Ferrol

スペインの国営ホテル、パラドールが、カミーノ出発地点のFerrol フェロールにありました!

スペインに住んでいた頃、各地のパラドールに泊まった我が家ですが、フェロールには行きませんでした。
正直、観光にわざわざ行くような場所でもないので(;^ω^)
フェロールのパラドールは元貴族の邸宅だそうです。

Santo Domingo de la Calzadaで泊まったのは、中世の巡礼者の救護施設を改装したパラドールでした。
Santiago de Compostelaにもパラドールがあるのは、カミーノのことを知っている人ならご存じだと思います。

歴史的に重要な建築物を国が買い上げてホテルとして利用する・・・すごいですね。さすがスペインです。
スペイン国内でもこれには賛否両論があるようですが、 ♪みんな大好きパラドール♪ です。

今回、返金不可で予約にしてしまったのに、部屋の選択を間違えてしまいました(ノД`)・゜・。
景色の見えない部屋にしてしまい、それが悔やまれます・・・

Pontedeumeのオスタル

Casa Apilladeira

初日のパラドールは豪勢にやりますが、2泊目以降は巡礼者としてつつましく宿泊場所を選びました(´艸`*)
あ・・・値段的にはそうでもないな・・・。
イギリス人の道沿いのオスタルは、総じて強気な値段設定です。

ここは街の中心にあり、料金に込みの朝食も素晴らしいと口コミにありました。
到着地では観光とバル巡りをしたいわたし。立地が良ければすべて良しです。

Betanzosのオスタル

Hostal Pórtico

Betanzosでは、必死に観光とバル巡りをするつもりでいます。
なので、ここも立地最優先。
まあまあ良いお値段ですが、カミーノ道中で一番楽しみにしている町なので、良しとします。

Hospital de Brumaのオスタル

Hotel Canaima Bruma 1,5 k Camino

はい。このあたりから、宿泊が厳しくなってきます。

Hospital de Bruma は小さい集落のような場所で、ガリシア州のアルベルゲがひとつ、私営アルベルゲがひとつしかありません。
(ちなみに、Hospital de Bruma の私営アルベルゲ、Albergue San Lorenzo の営業は3月~11月です)

公営のアルベルゲは予約ができないということもありますが、調べたところ、この公営アルベルゲはシャワーが別棟にあるという情報にあたりました。このシャワー別棟という情報が、今回のカミーノはアルベルゲの利用なし! の決定打となりました・・・寒くてムリっしょ・・・
寝袋持たずに歩くという決断ができて良かった、と思っておきます。

また、Hospital de BrumaにはバルはCasa Grañaの一軒しかありません。他に買い物ができる商店もありません。
このバルはこの年末年始の休暇で、12/22~1/12は閉まるそうです。そういう意味でもだいぶ厳しいですね・・・

そんなわけで、Hospital de Bruma に泊まれないため、カミーノのルートから2km弱離れた場所にある O Mesón Do Vento という村のホテルを予約することにしました。
カミーノからそんなに長距離外れなくてはいけない、、フランス人の道では考えられないことですが、泊まる場所が他にないので仕方がありません。

ただ、そこはホテル側も重々承知なので、Hospital de Bruma の少し手前にある Casa Avelina(イギリス人の道ではめちゃくちゃ有名なバル)に車でお迎えに来てくれるそうです。わたしはお迎えを頼むかまだ迷っています。Hospital de Brumaの教会も見てみたいし・・・Casa Avelinaに着いた時、疲れがひどかったら頼むことにしようと思います。

Sigüeiroのアルベルゲ

Albergue Camiño Real

元旦に Sigüeiro シグエイロに到着する予定のわたし。
ホテルやオスタルをbooking.com で調べてみたところ、めちゃくちゃ高い・・・!!
3ベッドルームのアパートメント100ユーロが最安値💦
ていうか3ベッドルームもいらないし。まさに足もとを見られている・・・。

それならばと、私営アルベルゲに片っ端からメールをしてみました。
(シグエイロには公営アルベルゲはなく、私営のアルベルゲがいくつかあります)

で、ひとつだけ返信してくれたのが、今回泊まるアルベルゲです。
それも最初は「元旦は営業していません」という返信だったのが、昨日になって、

「もしここに着いた時に泊まる場所がなかったら電話してください。アルベルゲは営業していませんが、わたしたちは同じ建物に住んでいますので」と、優しいメッセージが来たのです。゚(゚இωஇ゚)゚。

本当に感動しました。それですぐ「温かいメッセージをありがとうございます。シグエイロで泊まる場所をずっと探していましたがまだ決まっていません」と返信したところ、「あなたを新年最初の巡礼者としてお迎えできることをうれしく思います」と、返信をいただきました。゚(゚இωஇ゚)゚。 いや、ほんとに泣いたね。

あきらめて3ベッドルームのアパートメントに泊まろうかと思っていたのですが、こんな優しいメールをくださるアルベルゲに出会えました。
カミーノに行く前から幸せをもらった気持ちです(*^-^*)

オスタルやアルベルゲの手配はたくさんやりましたが、こんなにうれしいことは初めて。
日本からお土産持っていきます! とメッセージしました。幸せをもらったお返しの分の重さは辛くないはずです。
スペイン留学中の娘に何をお土産に持っていったら喜ばれるか聞いたら、抹茶味のキットカットだそうです(;^ω^)
それとカステラ持っていこうと思います。軽いし。

これからイギリス人の道に行かれる方、このアルベルゲは間違いないです。
(まだ泊まってもいないけど)
もちろん現地からのレポートをしますので、ぜひそちらもご覧ください!

イギリス人の道の宿泊事情まとめ

アルベルゲ以外は高い!
この一言に尽きます。

普通のオスタルも、見合っていない金額のところが多いようです。
なので、春~秋でしたらアルベルゲに泊まるのが良いかと思います。楽しいし。
私営アルベルゲはほとんどのところが個室もあるので、大部屋に疲れたら個室を選べばいい。なんなら予約もできる。

要注意なのは Hospital de Bruma です。
全体的に巡礼者がどーんと増える7月8月は、私営アルベルゲを予約した方が良いかもしれません。
イギリス人の道のもう一つの始点 A Coruña からの巡礼路が Hospital de Bruma で合流するためです。
巡礼者がここから増えるということですね。

A Coruña ルートの Montecarlo → Hospital de Bruma の距離は12.52km、
Ferrol ルートは Betanzos → Hospital de Bruma が23.78km
早いもの勝ちのアルベルゲ争奪戦で、Ferrolルートの巡礼者が勝つ(?)には早朝出発するしかありません。

まあ、いろいろと書きましたが、中世の頃からの巡礼を考えると、こんなに事前に情報ばかり詰め込んで行くのもどうかなぁと思ったりします。
「カミーノは必要なすべてを用意している」と言いますから。